たびレジは登録したほうがいい?海外旅行前に確認したい基本の流れ

サービス

海外旅行の準備を進めていると、「たびレジ」という言葉を目にすることがあります。

たびレジは、外務省が無料で提供している海外安全情報の配信サービスです。

登録は任意ですが、渡航先で事件や災害が起きたときの、情報の受け取り口になります。

この記事では、たびレジでできること・できないこと、在留届との違い、登録の流れと失敗しやすい点を整理します。

出発前に一度確認しておきたい基本をまとめました。

たびレジとは?外務省が無料で提供する安全情報の配信サービス

外務省海外旅行登録「たびレジ」
「たびレジ」に登録すると、こんなメリットがあるよ! ① お役立ち情報の提供、 ②緊急時の情報提供、③緊急時の連絡。登録はリンク先で!

たびレジは、外務省の海外旅行登録サービスです。

渡航先や期間などを登録しておくと、現地の大使館・総領事館や外務省から、日本語で安全情報がメールで届きます。

登録すると受け取れる情報

受け取れる情報は、主に次の3つです。

  • 現地の安全情報
    大使館・総領事館から日本語のメールで届きます。デモの予定や交通規制など、旅程に影響する情報も含まれます。
  • 緊急事態の連絡
    大規模な事件・事故、テロ、自然災害などが起きたとき、現地の大使館・総領事館が状況を知らせ、注意を呼びかけます。
  • 海外安全ホームページの更新通知
    危険情報、スポット情報、広域情報が更新されるたびに、メールで届きます。

LINEアカウントを連携すると、LINEメッセージでも受け取れます。

日本で帰りを待つ家族の連絡先を追加登録すれば、旅行者と同じ情報を家族も受け取れます。

費用と登録の位置づけ(無料・任意)

たびレジの利用は無料です。

登録は任意で、しなくても出国はできます。

ただし外務省は、旅行が決まったら速やかに登録することをすすめており、また最近では大学などの組織も学生に対し登録をすすめるケースを見かけます。

登録はいつでもできます。

旅行の予定がない人や日程が決まっていない人向けには、国や地域だけを指定して情報を受け取れる「簡易登録」もあります。

たびレジは登録したほうがいい?判断の目安

海外に行くなら、登録しておくことをおすすめします。

入力項目は簡素化されていて費用も無料で、現地情勢の変化を日本語で自動的に受け取れるためです。

外務省も、旅行者に広く登録をすすめています。

登録をおすすめしたい人

特に、次のような人には登録の意味が大きくなります。

  • 初めての国・地域に行く人
    現地の治安や習慣に土地勘がなく、状況の変化に気づきにくいためです。
  • 複数の国や都市を周遊する人
    滞在先ごとに日程を追加して登録でき、移動先ごとの情報を探し回る手間が減ります。
  • 長期旅行・一人旅の人
    家族の連絡先を登録しておけば、離れた場所にいる家族も状況を把握しやすくなります。
  • 出張で渡航する人
    同僚や家族の連絡先を追加でき、緊急時の情報共有に役立ちます。

登録しない場合に何が変わるか

登録しなくても旅行はできます。

ただし、登録者向けに配信される安全情報や緊急連絡のメールは届きません。

現地の状況は、大使館や外務省のホームページを自分で確認しに行く必要があります。

また、大規模な事件や災害の際に、安否確認のために登録した連絡先へ連絡が入る可能性もなくなります。

たびレジでできること・できないこと

たびレジは便利な仕組みですが、万能ではありません。

期待しすぎず、役割を理解しておくことが大切です。

項目できること期待しすぎないほうがよい点
安全情報の受信登録した渡航先の最新情報を、日本語で受け取れる情報は登録した国・地域が対象。実際の滞在先とずれていると、必要な情報が届きにくくなる
緊急時の連絡大規模な事件・事故や災害の際に、注意喚起が届く。状況によっては安否確認の連絡が入る被害の状況によって対応は異なる。すべての人に個別の支援が行われるわけではない
家族との情報共有家族や職場の人を追加登録し、同じ情報を受け取れる追加する人のメールアドレスは、事前に持ち主の同意を得てから登録する
費用面の補償なし情報配信と連絡の仕組みであり、治療費や盗難の損害を補償するものではない

外務省も、海外では「自分の身は自分で守る」という心構えで、滞在中も自分で最新の治安情報を入手するよう呼びかけています。

たびレジは、その情報収集を助ける手段のひとつです。

たびレジと在留届の違い|滞在期間で使い分ける

海外に3か月以上滞在する場合は、たびレジではなく在留届が基本になります。

在留届は、外務省のオンライン在留届(ORRネット)から電子で届け出られます。

項目たびレジ(詳細登録)在留届たびレジ簡易登録
主な対象短期の旅行・出張。住所や居所を定めない3か月以上の渡航も対象ひとつの国や都市に3か月以上滞在する人渡航予定がない人、日程が決まっていない人
手続きの場所たびレジの登録サイトオンライン在留届(ORRネット)たびレジの「利用者登録をせずに利用する」
義務か任意か任意3か月以上滞在する場合は、旅券法により提出が義務任意
受け取れる情報安全情報と緊急時の連絡たびレジ登録者と同じ情報安全情報(緊急時の電話連絡はなし)

長期旅行・周遊・別の国へ移動する場合

長期の旅では、どちらに当たるか迷うことがあります。外務省のFAQでは、次のように案内されています。

  • ひとつの国や都市に3か月以上滞在する場合:在留届を提出します。
  • 住所や居所を定めず、3か月以上各地を移動する場合:たびレジを利用します。
  • すでに在留届を出している人が、別の国へ旅行・出張する場合:たびレジを利用します。同じ国の中でも、在留届の提出先の大使館・総領事館の管轄区域外に行くときは、たびレジの対象です。

滞在の実態で判断するのが基本です。迷うときは、たびレジの公式FAQや問い合わせ窓口で確認してください。

たびレジの登録方法と流れ

登録画面の仕様や運用は変更されることがあります。

実際に登録する際は、外務省のたびレジ公式サイトで最新の案内を確認してください。

登録前に準備しておくもの

先に次の情報を手元に用意しておくと、途中で止まらずに済みます。

  • 渡航する国・都市と、出発日・帰国日(航空券や予約確認メールで確認できます)
  • パスポートと同じ表記のローマ字氏名
  • 確実に受信できるメールアドレス(LINE連携をする場合はLINEアカウントも)
  • 現地で使う携帯電話番号
  • 同行者や家族の情報

現地で使う携帯電話番号が、登録時点で決まっていないこともあります。その場合は、携帯電話の項目で「携帯しない」にチェックして先に登録し、番号が分かった時点で登録内容を変更します。

登録の5ステップ

  1. たびレジのトップページで「新規利用者登録をする」を選びます。
  2. プライバシーポリシーを確認し、メールアドレスで登録するか、LINEアカウントで登録するかを選んで同意します。
  3. 登録したメールアドレスに届く「登録手続きの御案内」のメールを開き、記載のURLから旅行情報の登録に進みます。この時点ではまだ登録は完了していません。24時間以内に手続きを進めてください。
  4. パスワードを設定し、滞在先(国・都市)と期間を入力します。複数の旅行日程がある場合は「旅行日程を追加」で足していきます。
  5. 旅行者情報と同行者情報を入力して内容を確認します。「登録完了のお知らせ」メールが届けば登録完了です。

登録の操作中に30分以上何も送信しないと、セキュリティ上の理由で登録サービスが遮断されます。時間に余裕のあるときに、一度で完了させるのがおすすめです。

登録完了のお知らせメールには、渡航先の大使館・総領事館の連絡先やホームページへのリンクも記載されています。

このメールは削除せず、スクリーンショットなどで保存しておくと、現地で連絡先をすぐに確認できます。

入力が不要な項目

たびレジは、2017年5月1日から入力項目が簡素化されています。日本国旅券番号、漢字の氏名、宿泊先、目的地は、入力が不要です。

宿泊先が決まっていない段階でも登録できるため、予約を待たずに、旅行が決まった時点で先に登録しておけます。

たびレジと一緒に整えたい旅の備え

たびレジは、情報を受け取り、緊急時に連絡を受ける仕組みです。現地で情報を受け取る通信手段と、費用面の備えは、別に用意する必要があります。

現地でメールを受け取るための通信手段

公式FAQでは、海外での携帯電話の通信は日本国内の定額サービスの対象外となり、通信料が高額になる場合があると案内されています。

渡航前に、現地でどう通信するかを決めておくことが大切です。

  • スマホだけで完結させたい人
    eSIMが向きます。物理的なSIMの入れ替えが不要で、到着後すぐに使い始めやすい方法です。
  • 複数人で1台を共有したい人
    レンタルWi-Fiが向きます。ただし、ルーターの持ち歩きと充電の管理が必要です。
  • 宿のWi-Fiだけで済ませたい人
    外出中はメールを受信できない時間が生じます。緊急連絡を受け取る目的では、外出中も使える通信手段のほうが安心です。

各手段の料金や対応エリアは、サービスや渡航先によって異なります。

比較は別の記事で詳しく扱います。

費用面の備えとしての海外旅行保険

たびレジには、治療費や盗難の損害を補償する機能はありません。

病気やけが、携行品の損害といった費用面の備えは、海外旅行保険で用意するのが基本です。

外務省の海外安全ホームページでも、海外旅行保険への加入がすすめられています。

クレジットカードに付帯している保険がある場合は、補償される内容、金額、適用の条件を確認しましょう。

そのうえで、足りない部分を保険で補うという考え方になります。

まとめ

たびレジは、外務省が無料で提供する、海外安全情報の配信サービスです。

登録は任意ですが、現地の安全情報や緊急連絡を日本語で受け取れるため、海外に行くなら登録しておくことをおすすめします。

  • 登録は旅行が決まった時点でいつでもでき、宿泊先や旅券番号の入力は不要です。
  • ひとつの国や都市に3か月以上滞在する場合は、たびレジではなく在留届が基本です。
  • 登録後は、外務省のドメインからのメールを受信できる設定にしておきます。
  • 予定の変更や中止があれば、登録内容を更新するか、削除します。
  • たびレジは補償の仕組みではないため、通信手段と海外旅行保険は別に備えます。

次の行動としては、まず旅程が決まった段階でたびレジに登録し、届いた登録完了メールを保存しておきましょう。

そのうえで、現地での通信手段と海外旅行保険を検討し、パスポートなど重要書類の管理方法も整えておくと、出発前の準備がひと通りそろいます。

制度や画面の仕様は変わることがあるため、登録の際は外務省のたびレジ公式サイトで最新の案内をご確認ください。

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