海外旅行で使うモバイルバッテリーの選び方|機内への持ち込みルールも同時に確認

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海外旅行にモバイルバッテリーを持っていこうと思っても、どのくらいの容量で、どんな形のものを選べばよいのか迷います。

旅行中は、地図や翻訳、写真の撮影でスマホの電池が早く減り、充電できる場所も限られます。

先に結論を言うと、迷ったら10,000mAhクラスを1個選べば、多くの旅行で足ります。

この記事では、容量、重さ、ケーブル、出力の順に選び方を整理し、条件に合う6つの製品を紹介します。

またモバイルバッテリーは機内への持ち込みルールがありますが、これは後ほどまとめて確認します。

結論:迷ったら10,000mAhクラスを1個

旅行用のモバイルバッテリーで迷ったら、容量10,000mAh前後、重さ200g前後のものを1個選ぶのが基本です。

  • スマホなら、約1.5〜1.9回分の充電ができます(計算の根拠は次の見出しで説明します)。
  • 重さは170〜230g程度で、毎日持ち歩いても負担になりにくいです。
  • 機内への持ち込みも、通常は問題ありません(後半の持ち込みルールで確認できます)。

終日歩き回る人や、タブレットも充電したい人は、20,000mAhクラスも候補です。

ただし、重さは320g以上になります。

海外旅行用モバイルバッテリーの選び方 5つのポイント

容量:スマホ何回分充電したいかで決める

モバイルバッテリーの容量は「mAh(ミリアンペアアワー)」で表されます。

数字が大きいほど、多く充電できます。

ただし、表示された容量をすべて使えるわけではありません。

充電するときにロスがあり、実際にスマホへ充電できるのは、表示容量の6〜8割程度です。

スマホの電池容量を約4,000mAh、実際に使える量を表示の6〜7割として計算すると、充電回数の目安は次のようになります。

表示容量スマホの充電回数の目安向く旅行
5,000mAh約0.7〜0.9回短い外出、予備として持つ
10,000mAh約1.5〜1.9回多くの旅行。1日外出して、夜は宿で充電できる場合
20,000mAh約3〜3.7回移動が長い日、タブレットも充電する場合

これは目安で、スマホの機種や使い方で変わります。

海外旅行では、地図、翻訳、写真、通信の利用が増えるため、普段より電池の減りが早くなります。

ただし、毎晩宿で充電できるなら、10,000mAhで足りることが多いです。

野外の移動が続く日が多い旅や、複数人でバッテリーを共有する場合は、大きめの容量が安心です。

重さ:毎日持ち歩くので200g前後が目安

容量が大きいほど、重くなります。毎日持ち歩くことを考えると、重さは容量と同じくらい大事です。

表示容量重さの目安特徴
5,000mAh約100〜150g軽いが、充電は1回に届かない
10,000mAh約170〜230g容量と軽さのバランスがよい
20,000mAh約320〜360g多く充電できるが、持ち歩くと重い

同じ10,000mAhでも、軽いものは170g台、巻取りケーブルが付いたものは230g程度と、50g以上の差があります。後半で紹介する製品でも、重さを併記しています。

ケーブル:内蔵か別持ちか

  • ケーブル内蔵・巻取り式:ケーブルの持ち忘れがなく、バッグの中で絡みません。その分、本体はやや重くなります。ケーブルが傷むと、本体ごと使いにくくなります。
  • 別持ち:ケーブルを自分で選べて、傷んだら交換できます。荷物は少し増えます。

旅行では、ケーブルを1本なくしただけで困るため、内蔵タイプは相性がよいです。

別持ちを選ぶ場合は、予備のケーブルも持っておくと安心です。

出力とポート数:スマホだけなら20Wで十分

出力(W)が高いほど、短時間で充電できます。スマホだけを充電するなら、20W前後で十分です。

ノートパソコンやタブレットも充電したい人は、30〜35W以上の製品が向きます。

ポートが2つ以上あると、スマホとイヤホンなど、複数の機器を同時に充電できます。

ただし、同時に使うと出力が分配され、充電速度が下がる製品が多いです。

安全面:PSEマークとリコールの確認

  • PSEマーク:日本国内で販売されるモバイルバッテリーに必要な安全基準のマークです。商品ページや本体で確認します。
  • リコール:大手メーカーの製品でも、過去にリコールが実施された例があります。購入前に、メーカーのリコール情報と、消費者庁のリコール情報サイトで、型番を確認してください。
  • 状態:すでに持っているものを旅行に使う場合は、膨らみ、変形、異常な発熱、異臭がないか確認します。異常があるものは、使用を止めてください。

海外旅行向けモバイルバッテリー3選

ここからは、20,000mAh以下の条件を満たす3製品を、特徴と向く人とあわせて紹介します。

Anker Power Bank

200gの軽量かつ16mmの薄型で、携帯性に優れています。またケーブルをストラップとして使用できる独自設計で、別にケーブルを持ち歩く必要もありません。価格もリーズナブルで、海外旅行用にはイチオシです。

  • 容量:10,000mAh
  • 重さ:約200g
  • ポート:巻取り式ケーブル、USB-C×2、USB-A

バッファロー 半固体モバイルバッテリー

安定性の向上と発火・発煙リスクの減少を狙いとした、半固体モバイルバッテリー。こちらもケーブルをストラップとして利用でき、別途持ち歩く必要はありません。日本のバッファローの製品なので、日本メーカーにこだわる方にはイチオシです。薄さも15mmと、非常にコンパクト。

  • 容量:10,000mAh(3.85V、38.5Wh。メーカーの仕様)
  • 重さ:約210g
  • ポート:USB Type C

エレコム モバイルバッテリー

20,000mAhの大容量モデルです。USB-Aポート×2とUSB Type-C(TM)ポート×1の3ポート。スマホを長時間使う人、タブレットも充電したい人に向いています。320gとやや重たいですが、20,000mAhの製品の中では軽量。ケーブルは別途必要。こちらは日本のエレコム社の製品です。

  • 容量:20,000mAh
  • 重さ:320g
  • ポート:USB-Aポート×2、USB Type-C(TM)ポート×1

迷ったときの選び分け

3製品を、使い方に合わせて整理します。

こんな人向く製品選ぶ理由
コスパが良いものが欲しいAnker Power Bank価格が安く、必要な機能が網羅されている。
国内メーカーがいいバッファロー 半固体モバイルバッテリー日本企業の製品で、信頼度も高い。
移動が長く、タブレットも使うエレコム モバイルバッテリー20,000mAhで、長持ち。こちらも日本企業の製品。

迷う場合は、まず10,000mAhクラスを1個選ぶのが無難です。

スマホを1日使う程度なら足りることが多く、重さも抑えられます。

大容量にするほど重くなり、持ち込みの上限(2個まで)に対して余裕も減ります。

はじめてのモバイルバッテリー購入で、コスパを考えるならAnkerがイチオシですね。

機内持ち込みルールの確認

ここまでに紹介した製品は、いずれも、機内に持ち込める容量の上限(160Wh)を大きく下回っています。

そのため、容量で困ることはほとんどなく、気をつけるのは、個数と使い方です。

国土交通省のルール4つ

国土交通省は2026年4月14日、モバイルバッテリーの機内持ち込みの新しいルールを発表し、4月24日から適用しています。

  1. 機内に持ち込めるのは、容量160Wh以下のものです。
  2. 持ち込めるのは2個までです。ANAなど各社の案内では、1人あたり2個までとされています。
  3. 預け入れ荷物(スーツケース)には入れられません。必ず手荷物にします。
  4. 機内では、モバイルバッテリー本体への充電も、モバイルバッテリーからスマホなどへの充電もしないことが求められます。

機内でスマホを充電したいときは、座席に電源がある便なら、そちらを使います。

ただし、すべての機材に電源があるわけではありません。

搭乗する便の設備は、航空会社の案内で確認してください。

mAhからWhを計算する方法

国土交通省のルールの容量はWhで示されていますが、商品にはmAhしか書かれていないことが多くあります。

mAhからWhへは、次の式で計算できます。

Wh = mAh ÷ 1,000 × 電圧(V)

電圧が3.7Vの場合、100Whにあたるのは約27,000mAh、160Whにあたるのは約43,000mAhです。

商品ページに電圧が書かれていなくても、多くのモバイルバッテリーは3.6〜5V前後なので、20,000mAh以下なら上限に届きません。

正確に確認したい人は、商品ページの数値から計算してみてください。

中国国内線は3C認証に注意

中国民用航空局は2025年6月、中国の国内線で、3C認証のロゴがないモバイルバッテリーの持ち込みを禁止すると発表しました。

在中国日本国大使館が当局に確認したところ、国際線では3C認証のないものでも持ち込めるとされています。

中国国内線への乗り継ぎがある場合は、3C認証の表記があるものを選ぶと安心です。

ルールは変わることがあるため、利用する航空会社の最新の案内も確認してください。

買ったあと・出発前にやること

  • リコール対象でないか確認する:購入後にも、メーカーのリコール情報と消費者庁のリコール情報サイトで、型番を確認します。型番は本体に印字されています。
  • 端子を保護する:端子をテープで覆うか、袋やポーチに入れて、ショートを防ぎます。
  • 手荷物に入れる:預け入れ荷物には入れません。国土交通省は2025年7月から、機内では座席上の収納棚に入れず、状態を確認できる場所に置くことを求めています。座席ポケットなど、目の届く場所に置いてください。
  • 搭乗前に満充電にする:機内ではモバイルバッテリーを使えないため、スマホとモバイルバッテリー本体を、搭乗前に充電しておきます。
  • 旅行中は毎晩充電する:宿に着いたら、スマホと一緒にモバイルバッテリーも充電します。複数ポートのUSB充電器と、現地のコンセントに合う変換プラグがあると便利です。
  • 最新の案内を確認する:利用する航空会社と、乗り継ぎ先の国の公式サイトで、出発前にもう一度ルールを確認します。

まとめ

海外旅行用のモバイルバッテリーは、10,000mAhクラス、重さ200g前後を1個選ぶのが基本です。

スマホなら約1.5〜1.9回分の充電ができ、多くの旅行で足ります。

移動が長い人やタブレットも使う人は、20,000mAhクラスも候補になります。

持ち込みルールは、容量よりも、2個までという個数と、機内では使えないことに気をつければ十分です。

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この記事を書いた人

旅のおともの運営者です。2年ほどの海外ノマド経験あり。約20か国で暮らすように旅をしてきました。自身の経験をもとに、海外旅行・長期旅行に役立つ情報を発信しています。

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